- なんじ
- I
なんじ【何時】時刻が不明のときに用いる語。 いくじ。 いつのとき。II
「授業は~に始まるか」
なんじ【汝・爾】〔「汝(ナ)」に「貴(ムチ)」が付いてできた「なむち」の転〕二人称。 多く対等の人, またはそれ以下の人に対して用いられ, 中世以降は目下の人や親しい人を呼ぶのに用いられるようになった。 現代語では主として文語的な言い回しに用いられる。「~ごときにわかるものか」「~の隣人を愛せよ」「~が持ちて侍るかぐや姫奉れ/竹取」
〔これは, 本来, 相手を尊敬して呼んだ語と考えられる〕~自身を知れ自分が無知であることを自覚し, その自覚に立って真の知を得, 正しく行為せよ。〔アポロンをまつるデルフォイの神殿の入り口に掲げられていた語で, ソクラテスが行動上の標語としたもの〕IIIなんじ【難事】処理や解決のむずかしい事柄。IV「協力して~に立ち向かう」
なんじ【難字】字画が複雑でむずかしい漢字。Vなんじ【難治】(1)病気がなおりにくいこと。 なんち。「~の病(ヤマイ)」
(2)治めにくいこと。 治まりにくいこと。(3)むずかしいこと。 難儀。 難題。「かれといひ是といひ, かたがた~の様に候/平家 1」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.